薬剤師国家試験に合格するにはドーピング禁止物質も暗記必須!? 国試に受かるためには!?
年々薬剤師国家試験は難化傾向となり、さらに禁忌肢があったりと合格するためのハードルが高くなっています。その中で、過去の薬剤師国家試験(第101回)に「ドーピングに関する問題」があったので現役薬剤師が紹介します。
◆薬剤師国家試験(第101回)
問324-325
25歳男性。19時に来局した。男性は「本日、夕方から咳こみがひどくおなかの調子も良くない。熱はないのでかぜの初期症状だと思う。明日から始まる国体に選手として参加するのだが夜間診療している医療機関に行く時間がない。薬局で買えるかぜ薬と胃薬で早く対処したい。」と訴えた。
問324(実務)
以下の成分を含む一般用医薬品のうちドーピング禁止物質※を含まないのはどれか。2つ選べ。(※世界アンチ・ドーピング機構が定める禁止表に記載されている物質)
3.ジヒドロコデイン、グアイフェネシン、クロムフェニラミン
4.プソイドエフェドリン、カルボシステイン、イブプロフェン、クロムフェニラミン
5.ブチルスコポラミン
解答:3、5
1.ドーピング禁止物質が含まれている。
本剤に含まれているホミカエキス散には、ストリキニーネが含まれている。ストリキニーネは興奮作用を有しており、ドーピング禁止物質に該当する。
2.ドーピング禁止物質が含まれている。
本剤に含まれているメトキシフェナミン塩酸塩は、アドレナリンβ2受容体刺激薬作用を有しており、ドーピング禁止物質に該当する。
3.ドーピング禁止物質は含まれていない。
4.ドーピング禁止物質が含まれている。
本剤に含まれているプソイドエフェドリン塩酸塩は、交感神経興奮作用を有しており、ドーピング禁止物質に該当する。
5.ドーピング禁止物質は含まれていない。
◆薬剤師のコメント
ドーピング禁止薬物は共通点もあり比較的覚えやすいので、国家試験の得点源として暗記しましょう。来年東京オリンピックが控えているので、今年の薬剤師国家試験にももしかしたらドーピングに関連する問題が出題かもしれませんね。
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