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【費用は!?】調剤助手の業務内容が明確化|国が助手への研修計画を策定

調剤助手の調剤に関する研修計画とは!? 国が助手への研修計画を策定へ!!

以前、非薬剤師でも実施可能な業務について基本的な考えを示した記事を紹介しましたが、それに関連する続報が届いたので現役薬剤師が紹介します。

 

非薬剤師について

 

◆概要

厚生労働省が非薬剤師による調剤の「準備行為」に関する研修計画を取りまとめた。可能な研修は、座学、実務実習をそれぞれ3時間で行う。

座学では、非薬剤師の業務範囲をはじめ、処方箋の読み方、薬局に関する法律・倫理規範・制度、医療安全、医薬品の管理などについて学ぶ。

 

 

◆研修内容

実務実習では、非薬剤師の業務範囲について

①処方箋に記載された医薬品の必要量を取り揃える

②薬剤師による監査の前に行う一包化した薬剤の数量確認

③納品された医薬品を調剤室内の棚に納める

④調剤済みの薬剤を患者のお薬カレンダーや院内の配薬カートなどに入れる

⑤電子画像を用いてお薬カレンダーを確認

⑥薬局において調剤に必要な医薬品の在庫がなく卸から取り寄せた場合などで先に服薬指導を薬剤師が行った上で患者の居宅などに調剤した薬剤を郵送する

と定義することを前提に手・爪などの衛生管理、薬剤の取り揃え、一包化された薬剤の内容確認、医薬品の検品や棚への納品などを実施する。

 

◆参加用件

研修への参加用件は、医療機関への勤続1年以上とし、登録販売者の資格を有する場合はこれらの基準を満たす必要はない。

研修を修了した非薬剤師には修了証を発行するが、1年毎の更新制とする。

 

 

◆費用

初回の研修は8月中旬を予定しており、費用は上田薬剤師会の会員薬局が1万円、それ以外は1万2000円としている。

 

◆薬剤師のコメント

今まで薬剤師と非薬剤師の業務内容が曖昧だったので、業務内容の明確化することはいいことだと思います。今後はいかに仕事を分担し、業務の効率化や医療安全面で向上していくかが課題ですね。

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