頭痛に悩む方に市販の頭痛薬で適切に対応する!!
今回は、「頭痛に対するOTC薬の選択」と「服薬指導」について現役薬剤師が解説します。
◆頭痛の種類
・二次性頭痛
・神経痛・顔面痛
◆OTC薬の適応
OTC薬は一次性頭痛の一部に適応がある。
OTC薬を勧める例として、軽症~中等症の緊張性頭痛や片頭痛に対してはアスピリン、ロキソプロフェン、イブプロフェンなどのNSAIDsが有効です。
NSAIDsよりやや効果が劣りますが、アセトアミノフェンの有効性も知られているので、これらを含有するOTC薬を推奨します。
◆服薬指導
OTC薬の推奨とともに生活面の指導も必要になり、薬物乱用頭痛のリスクについても十分に説明します。群発頭痛については、通常の鎮痛薬は効果を期待できないので受診勧奨となります。
◆インフルエンザが疑われる場合
インフルエンザが疑われる場合は、症状が劣りますが重症度に応じてOTC薬を推奨するか受診を勧めましょう。副鼻腔炎が疑われて鼻閉が強ければスイッチOTCなどの点鼻薬で対応しますが、鼻汁や頭痛、顔面痛などが強ければ、抗菌薬を使用しなければならないので受診を勧めます。