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【薬物乱用頭痛】頭痛薬の使いすぎに要注意|頭痛薬の適切な使い方を薬剤師が解説

頭痛薬の使いすぎに要注意!! 頭痛薬の適切な使い方とは!?

前回、「市販の頭痛薬」について解説しました。

↓気になる方はチェックしてみてください↓

 

今回は、「薬物乱用頭痛」「頭痛薬の適切な使い方」を現役薬剤師が解説します。

 

 

◆薬物乱用頭痛とは!?

頭痛の診断基準では、1ヶ月に15日以上の頭痛、1種類以上の急性期・対症的頭痛治療薬を3ヶ月を越えて定期的に乱用、などと定義します。 

特に片頭痛の治療薬であるトリプタン系薬やエルゴタミンを、3ヶ月を越えて月10日以上摂取している場合は薬物乱用頭痛を疑う必要があります。鎮痛薬やオピオイドも同様に注意が必要です。

1種類の鎮痛薬より複合薬物の方が薬物乱用頭痛を起こしやすいので、OTC薬を勧めるときは1種類の鎮痛薬を選択します。

 

◆治療方法

薬物乱用頭痛の予防と治療の原則は、原因薬物の中止、薬物乱用後に起こる頭痛の対応であり、頭痛専門外来などで頭痛専門医による適正な治療と管理が必要です。

 

 

◆薬剤師のコメント

薬物乱用頭痛は薬剤師が見落としてはならない頭痛のひとつです。

薬物乱用頭痛を防ぐためにも薬剤師は安易なOTC薬(アセトアミノフェン、NSAIDsなどの鎮痛薬)の販売を厳に慎まなければなりませんね。

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