レスリング選手がドーピング陽性!? まさかのドーピング禁止物質混入!?
今回は、「ドーピング【レスリング】」について現役スポーツファーマシストが紹介します。
◆概要
胃炎・胃潰瘍治療剤「エカベトNa顆粒66.7%『サワイ』」を服用した20代の男子レスリングの日本人選手がドーピング検査で陽性になった。エカベトにスポーツのドーピング検査で禁止薬物に指定されている「アセタゾラミド」(隠蔽薬)が混入した疑いがある。
沢井製薬株式会社による結果報告によると、対象原薬全てにおいてごく微量のアセタゾラミド(禁止物質)が混入していることが確認された。一方、別メーカーの原薬を同様に分析したところ、アセタゾラミドの混入がないことを確認したことから『サワイ』だけだったとのこと。
※他のメーカーは問題なし
◆薬剤師のコメント
私はスポーツファーマシストとしてドーピングの問い合わせをよく受けますが、今回の件は憤りを感じます。アセタゾラミドはドーピング検査に陽性となることはわかりますが、まさかエカベトに含まれているとは思いませんでした。ドーピング禁止物質混入はどこでも、誰でも起こりうることであり、防ぎようのないことでもあるので、製薬メーカーは品質管理の徹底をお願いしたいです。
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