「ゾフルーザ」はインフルエンザには効果なし!? ゾフルーザ耐性ウイルスの出現か!?
今回は、1回錠剤を服用するだけでインフルエンザに効果のある医薬品「ゾフルーザに耐性を持つウイルスの出現」について気になるニュースがあったので現役薬剤師が紹介します。
◆概要
耐性ウイルスの出現が問題となっている抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」(一般名:バロキサビル)をめぐって、日本感染症学会で緊急的に議論された。
A香港型インフルエンザ患者にゾフルーザを使うと高確率で耐性が出ると指摘。特に今シーズンはA香港型が流行したことから、「季節性インフルエンザに外来で単独で使うべきではない」と警報をならし、ノイラミニダーゼ阻害薬(タミフルやリレンザ等)との併用が基本との考えを示した。
また、「ゾフルーザ単独投与は耐性を起こすだけであり、効果も全くタミフルと同じなので意味がない」と強調。
◆ゾフルーザとは!?
2018年にインフルエンザ治療薬として発売された。「細胞内でウイルス自体の増殖を抑制する仕組みをもつ」ことから、より高い効果が期待できると考えられている。錠剤タイプで、「1回飲むだけでインフルエンザに有効」と話題となった。
◆薬剤師のコメント
最近になってゾフルーザの副作用に出血のリスクが追加となり、医療従事者として安易にゾフルーザを出しづらくなっています。今後ゾフルーザ耐性ウイルスが出現したら、効果はなくなるのでしょうか。