JADA認証マークが消えるのはなぜ!? スポーツ選手が飲んでもいいサプリとは!?
今回は、「日本アンチ・ドーピング機構が認めていたサプリメント(JADA認証マーク)は今後なくなるかもしれない」ということについて現役スポーツファーマシストが紹介します。
↓JADA認証マーク↓
◆概要
これまで、日本アンチ・ドーピング機構(以下JADA)は、サプリメント製品の定期的な分析と、生産施設の審査によって、サプリメント製品を認証し、商品の包装に認証マークを貼付するシステムを導入してきた。しかし、JADAは2019年3月31日をもって、サプリメント認証プログラムを終了し、今後はサプリメントの安全性を保証する認証制度ではなく、「スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン」に基づいて、サプリメント摂取によるアンチ・ドーピング規則違反のリスクを減らすための情報を提供する制度へと変更されることとなった。具体的な情報公開の方法は今後公表される。
今後「ドーピング・ガード」等の第三者機関で、ドーピング禁止物質が混入しないための管理体制が実行されているか、実地にて年1回の生産施設審査を実施することとなっている。
◆薬剤師のコメント
最近では、その他の民間企業によるサプリメント認証を受けるメーカーも増えてきています。サプリメントを選ぶ際には、それらの認証マークの付いているものを選択することで、ドーピングのリスクを低減することは可能ですが、いずれにせよ100%安全を保障するものではないことを忘れないようにしましょう。
また、今後スポーツ選手が飲んでもドーピングに引っ掛からないサプリメントは第三者機関が情報公開されるため、そのような機関を活用して自分自身をドーピングかは守りましょう。