第106回薬剤師国家試験の合格点(ボーダー)と禁忌肢は!? 国試の総評!!
薬剤師国家試験を受験された皆さん、お疲れさまでした。
今回は、「第106回薬剤師国家試験の個人的総評(難易度)」と「合格点予想」を現役薬剤師が解説します。
※あくまで個人的な感想です
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◆必須問題
昨年に比べ難易度は同等もしくはやや易化傾向。
出題傾向も例年通り。
◆一般問題
・理論問題
昨年と比較して難易度は同等もしくはやや難化傾向。
新コアカリキュラムを感じさせる出題が多くみられた。
・実践問題
昨年に比べ全体的に難易度は易化であった。
新型コロナウイルス関連の出題が多くみられた。
実践3は例年より易化傾向で得点源となりそう。
◆総評【2/21時点】
・マスクの廃棄やアビガンの作用機序を問う問題など、感染症(コロナ)対策を感じさせる出題がみられた。
・第105回よりも全体的に難易度はやや易化傾向で合格点は上がりそう。
◆気になる合格点(ボーダー)は!?
昨年より易化傾向のため、昨年の合格点213点以上だと個人的には思います。
ただし、第106回からは完全相対基準となるため、予想がしづらいというのが正直な感想です。
◆合格発表日
令和3年3月24日(水)午後2時~
◆個人的に気になった問題
問201
この傷病者に用いたAEDの1回の電気パルスの平均電圧は1.000V、平均電流は15A、通電時間は10msであった。1回のパルスが傷病者に与える仕事の大きさにもっとも近い値はどれか。1つ選べ。傷病者に取り付けた電極間の抵抗は67Ωとする。
まさかの「オームの法則」が第106回薬剤師国家試験に出題されました。計算自体は単純ですが、不意をつかれた受験生も多くいたかもしれません。
問325
その後、このウイルスはノロウイルスであることが判明した。この薬剤師の感染対策に関する対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
1.グルタラールでうがいを励行するよう指示した。
2.クロルヘキシジングルコン酸塩はノロウイルスの消毒には有効ではないと証明した。
3.メタノールで手指の消毒をするよう指示した。
4.床に嘔吐物が付着した場合は、塩素系漂白剤を使用して消毒するよう指示した。
5.石鹸とベンザルコニウム塩化物の配合液が消毒に有効であると説明した。
「グルタラールでうがいを励行するよう指示した」は絶対に選んではいけないため、禁忌肢である可能性は高いと思います。
◆禁忌肢の定義
▽公衆衛生に甚大な被害を及ぼす
▽倫理的に誤っている
▽患者に対して重大な障害を与える危険性がある
▽法律に抵触する――など
◆第107回薬剤師国家試験(現5年生)に向けて
・図/グラフなどを意識しながら勉強を進めること。
・問題に慣れるため、数年分の過去問に必ず目を通すこと。
・「薬ゼミのやまかけ」は予言書と言われるくらい当たるため、出席すべし。
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