ゾルトファイ配合注の最高投与量は!? 造語「ドーズ」の意味とは!?
今回は、インスリン治療を始める2型糖尿病の方に1日1回で効果的な血糖コントロールが可能な新薬「ゾルトファイ配合注フレックスタッチ」について現役薬剤師がその特徴中心に解説します。
◆商品名
ゾルトファイ配合注フレックスタッチ
◆分類
持効型溶解インスリンアナログ/ヒトGLP-1アナログ配合注射液
◆有効成分
・インスリンデグルデク
・リラグルチド
◆商品情報(特徴)
・持効型インスリン製剤(トレシーバ)とGLP-1受容体作動薬(ビクトーザ)の有効成分を1本に配合した薬剤。
・1日1回投与で済むため、低血糖を起こしにくく、また体重増加を抑えた最新のインスリン製剤。
・単品より安い。
◆薬価(値段)
5,359円
※トレシーバ:2465円、ビクトーザ:10435円と単品で揃えるよりとても安い
◆ドーズの意味とは!?
ゾルトファイにおいての単位数、いわゆる造語。
1ドーズ=トレシーバ1単位+ビクトーザ0.036mg
※1ドーズはインスリン1単位とは異なる
◆開始投与量
・インスリンの新規導入の場合
10ドーズ未満からの投与を考慮する。
・他インスリンからの切り替えの場合
前治療のインスリン投与量や患者の状態に応じて、16ドーズまでの範囲で増減すること。
◆最高投与量
50ドーズ(インスリンデグルデク50単位+リラグルチド1.8mg)
◆長期処方できる!?(処方制限)
本剤は新医薬品のため、2020年9月末までは最低限14日に1回来院するよう処方すること。
◆ゾルトファイは空打ち必要!?
毎回注射する前に空打ちする必要がある。空打ちは2ドーズに設定すること。
薬剤師として、最低限ゾルトファイの特徴とドーズの意味、長期処方については理解しておかなければなりませんね。