とある病院の薬剤師ブログ

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【薬剤師が解説】子供がインフルエンザにかかったら注意|ゾフルーザが小児への慎重投与検討

2019-2020シーズン、子供がインフルエンザにかかったら要注意!?

薬剤師も知っておかなければならない最新情報!!

今シーズン、インフルエンザ全国的な流行期に入った国立感染症研究所から発表がありました。流行期に入るのは、例年より数週間から1か月ほど早く、統計を取り始めて以降2番目に早くなっていて、専門家は早めのワクチン接種などの対策を呼びかけています。昨シーズン、1回服用するだけインフルエンザが治ると話題となった飲み薬「ゾフルーザ」

今回は、「ゾフルーザの小児への投与」について重要な通知が来たので、現役薬剤師が紹介します。

 

 

◆概要

日本小児科学会では「12歳未満の小児に対するゾフルーザの積極的な投与を推奨しない」とした。

 

 

◆理由

①小児においても有用であると想定されるものの、幅広く推奨を行うだけのデータ集積がない状況であること。

②治療中にインフルエンザウイルスの耐性ウイルス出現すること。

なお、「現時点では同薬に対する使用制限は設けないが、使用に当たっては耐性ウイルスの出現や伝播において注意深く観察する必要がある」と考える。

 

 

◆薬剤師のコメント

昨シーズン、ゾフルーザの副作用や耐性菌で話題になりました。

現時点ではあくまで、「絶対使ってはならないと制限するレベルではない」となっていますが、薬剤師の立場として、もし処方が出たら念のため処方医に疑義照会する必要があります。

まずは小児への使用成績がある(吸入可能であれば)イナビル、(吸入不可であれば)タミフルDSがファーストチョイスとなります。

インフルエンザにかからないことが大切なので、早めのワクチン接種のほか、お子さんの手洗いの徹底やマスクの着用を心がけましょう。

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  • 出版社/メーカー: 大幸薬品
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