医療現場では大混乱!? 大阪府知事の「コロナ重症化抑制」発言でポビドンヨードガーグル液が欠品で入手困難へ!!
今回は、「ポビドンヨードガーグル液7％の欠品」について現役薬剤師が紹介します。
●ポビドンヨードガーグル液が欠品となった理由
大阪府の吉村知事と大阪市の松井一郎知事は8月4日、医療機関とともに記者会見を開き、ポビドンヨード配合のうがい薬が新型コロナウイルスの感染対策に効果が認められるという研究結果を発表した。コロナ軽症者にうがいを実施したところ陽性頻度の低下が確認されたという。この発表により、イソジンうがい液が爆発的に売れ、ポビドンヨードガーグル液にも波及したことから。
●商品名
ポビドンヨードガーグル液7％
●有効成分
●効能・効果
咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒
●使用部位
含嗽用だけに使用させること。
●使用時
用時水に希釈して使用させること。
●ウイルスに対する効果(in vitro)
添付文書より、ポビドンヨード製剤(7 ％含嗽剤)には殺ウイルス効果(コックサッキー・エンテロ・エコーウイルス)があり、インフルエンザウイルスや麻疹・風疹ウイルスなどに対しても十分な不活化効果を示した。
※COVID-19を不活性化するかは現時点では不明
●薬剤師のコメント
本日(8/4)16時過ぎに各卸業者に問い合わせたところ、日本全国の医療機関から注文の問い合わせが相次いで、出荷量が把握できないため、「欠品」扱いとなっているようです。おそらくこのままの調子だと今後「出荷規制」になる勢いです。ポビドンヨードガーグル液だけが出荷規制ならまだしも、使用頻度の多いアズノールうがい液などに波及しないことを切に願います。
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