とある病院の薬剤師ブログ

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【クラスⅠ】アシノン(ニザチジン)が自主回収へ|対象ロットに発がん性物質検出で代替薬は!?

今度はアシノン(ニザチジン)が自主回収!? 代替薬は!?

以前、ラニチジン(ザンタック)及びアレベール吸入用溶解液の自主回収の件を記事にしました。

↓気になる方はチェックしてみてください↓

 

今回は、H2ブロッカーであるアシノンが自主回収【クラスⅠ】対象となったので、現役薬剤師が紹介します。

 

◆案内文

ゼリア新薬は12月3日から、抗潰瘍薬「アシノン錠75mg」(一般名:ニザチジン)の一部について自主回収(クラスI)を開始した。2017年2月23日以降に出荷された製品14ロットから発がん性物質のN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が検出。今のところ健康被害は報告されていないという。回収対象となるのは、使用期限が2019年12月~21年9月となっている製品の一部。

 

◆自主回収対象【クラスⅠ】

アシノン錠75mg

 ※クラス1:その製品の使用等が、重篤健康被害又は死亡の原因となりうる状況

 

◆対象ロット

A71, B72, B73, F714, F715, F716, F717, F718, F719, G720, E812, E813, E814, J825

 

◆自主回収理由(なぜ)

2017年2月~18年12月の期間に出荷した該当製造ロットに発癌性物質「N-ニトロソジメチルアミン」(NDMA)が管理水準を超えて検出されたため。

 

◆注意点

対象ロット以外アシノン錠75mgアシノン150mgアシノンZアシノンZ内容液は自主回収対象外となる。

・今年の10月に後発品であるニザチジンカプセル75mg、150mg「オーハラ」はすでに自主回収対象【クラスⅠ】となっている。

 

◆代替薬(代わり)

シメチジンやファモチジンなどのH2ブロッカー、腎機能が悪い場合はPPI

 

アシノン錠とは!?

・効能・効果

胃潰瘍,十二指腸潰瘍,逆流性食道炎 下記疾患の胃粘膜病変(びらん,出血,発赤,浮腫)の改善 急性胃炎慢性胃炎の急性増悪期

・使用上の注意

腎排泄型のため、腎機能低下者には用量を減量すること。

 

各メーカー、医療機関では現在対応に追われ、処方した患者への情報提供や振替薬(他のH2ブロッカー薬への切り替え)への対応等、慌ただしくなっています。

もし現在アシノン錠75mgを内服している方がいれば、念のため休薬し、すぐに最寄りの医療機関まで足を運んでください。

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