2019-2020年シーズンのインフルエンザの特徴とは!? 治療薬は!?
猛威を振るう今年のインフルエンザ。
2019-2020年流行している「インフルエンザの特徴(症状)や最新の治療薬」について現役病院薬剤師が解説します。
◆インフルエンザの特徴
・咳症状が強く現れる
・微熱症状(熱はそこまで上がらない)
・強い倦怠感が現れる
◆インフルエンザ治療薬
・タミフルカプセル
第一選択薬。体重37.5kg以上はカプセル。
・タミフルドライシロップ(DS)
体重37.5kg未満はDS。ジュースに溶かしてから服用してもOK。小児向き。
・イナビル吸入粉末剤
吸入薬。一度の吸入で治療完結。
・イナビル吸入懸濁用セット
今年新発売。ネブライザーで吸入する。吸う力が弱い小児や高齢者向き。
・リレンザドライパウダー
専用の吸入器を用いて吸入する
・ラピアクタ点滴静注液
点滴が必要な注射薬。重い基礎疾患を持つ(服用・吸入できない)患者向き。
・ゾフルーザ錠
現在補助薬として使われる内服薬。
◆よく処方される併用薬
解熱剤として抗インフルエンザ薬と併用されることがあります。
◆インフルエンザで飲んではいけない医薬品
・ロキソプロフェン(ロキソニン)
・イブプロフェン(ブルフェン)
・メフェナム酸製剤(ポンタール)
インフルエンザ脳症や合併症のライ症候群の引き金になる危険性があります。上記医薬品は市販薬にもよく含まれるため、自己判断で市販薬を服用することは控えましょう。
◆薬剤師のコメント
今年のインフルエンザの傾向として、咳症状が強く現れるため吸入剤より、内服薬(タミフルカプセル)の使用頻度が多くなっています。
また、今年新発売されたイナビル吸入懸濁用セットも活躍の場があるようです。
以上、2019-2020年シーズンのインフルエンザの特徴と治療薬についてでした。