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向精神薬の注意すべき警告と禁忌とは!?|薬剤師が服薬指導のポイントを解説

向精神薬の注意すべきポイントとは!?

今回は、向精神薬を処方する前に注意すべき「警告」、「禁忌」について、添付文書をもとに現役薬剤師が解説します。(2019年3月現在)

 

向精神薬の注意すべき警告と禁忌

抗精神病薬

添付文書に警告の記載がある抗精神病薬は、クロザピンを除くとオランザピンクエチアピンアリピプラゾールの3剤。これらは効能・効果が統合失調症から拡大しており、一般身体科での処方も見受けられるようになったが、オランザピンとクエチアピンは高血糖糖尿病性ケトアシドーシス糖尿病性昏睡重篤な症例が報告されている。

 

 

抗うつ薬

現時点で、警告の記載があるのはパロキセチンのみだが、他の抗うつ薬を児童・青年期患者に処方する際は、添付文書の「使用上の注意」に従い、その有効性や自殺に関するリスク増加についても念頭に置く必要がある。

 

睡眠薬抗不安薬

警告記載がある睡眠薬は、トリアゾラムゾピクロンゾルピデムエスゾピクロンの4剤。睡眠薬の適正使用が叫ばれるようになって久しいが、いまだ非BZP系睡眠薬は副作用が少ないと考えられ、安易に処方されていることが多い。

 

 

④抗てんかん

ラモトリギン重篤皮膚障害に対する警告がなされ、用法用量をきちんと守るよう注意喚起されていた。

 

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◆薬剤師のコメント

案外まとめてみると少ないようで多い気がします。薬剤師として改めて警告・禁忌を確認することが重要になりますね。服薬指導をする時のポイント解説でした。

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