とある病院の薬剤師ブログ

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【疑義】新人病院薬剤師が覚えてほしいポイント④|カロナールとPL配合顆粒の併用

新人病院薬剤師は目標を持とう!! カロナールとPL配合顆粒の併用は疑義照会!?

今回は、新人病院薬剤師が覚えてほしいポイント④アセトアミノフェンの1日量」を現役薬剤師が解説します。

 

カロナール(アセトアミノフェン)の添付文書【警告】

本剤アセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)との併用により,アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれがあることから,これらの薬剤との併用を避けること。」

 

 

カロナール(アセトアミノフェン)の添付文書【過量投与】

「総合感冒剤や解熱鎮痛剤等の配合剤には,アセトアミノフェンを含むものがあり,本剤とこれら配合剤との偶発的な併用により,アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれがある。」

 

カロナール(アセトアミノフェン)の適切な用量

①鎮痛目的の1日総量:4000mg

②急性上気道炎(解熱)目的の1日総量:1500mg

③小児科領域における解熱・鎮痛目的の1日総量:60mg/kg

 

 

◆薬剤師のコメント

上記の量を越えている場合、念のため医師に対して疑義照会した方がいいです。

PL配合顆粒は1gあたり150mgアセトアミノフェンが含まれるため、カロナール(アセトアミノフェン)の1日量と足して上記を越えているのか確認する必要があります。

※なお、PL配合顆粒にはカフェインも含まれるため、カフェインが気になる妊婦には注意が必要

最後に、アセトアミノフェンカロナール以外にもPL配合顆粒やトラムセット、点滴ではアセリオにも含まれており、1日トータル量にも注意が必要です。

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