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【JRA】競馬界でドーピング騒動|禁止薬物「テオブロミン」を薬剤師が解説

今回、競馬で禁止薬物(ドーピング)騒動について気になる記事があったので現役薬剤師が紹介します。

 

正体が判明

 

JRA日本中央競馬会)は6月15日朝、15日と16日(ともに函館、東京、阪神)に出走予定だった競走馬のうち禁止薬物を含んだ飼料添加物を摂取した可能性のある馬を競走除外とすることを発表した。摂取したとみられる飼料から禁止薬物「テオブロミン」が検出されたもので、レースは予定通りに開催する。

競走馬に与えるカイバに混ぜるサプリメント「グリーンカル」から禁止薬物「テオブロミン(カカオやチョコレートに入っているカフェイン)」が検出されたことが競走馬理化学研究所の調査で判明。15日午前6時半、JRAは公式ホームページで競走除外馬の発表を行い、15日の開催では72頭(東京13頭、阪神30頭、函館29頭)が競走除外になることが分かった。

競走馬がサプリメントを摂取するのは非常に一般的で、疲労回復などに役立つ。カイバに混ぜて馬に与える形がほとんどだ。美浦栗東トレーニングセンター内には、競走馬向けの薬局もあり、サプリメントも販売している。
厩舎サイドでは、まさか検査結果前のサプリメントが売られているとは夢にも思わなかったはず…。事件性はなく、競馬界にとっては寝耳に水のアクシデントだった。

 

 

まとめると、主催者(JRA)関連の卸業者が販売していた飼料添加物の中に禁止薬物が含まれていた可能性があるとのこと。

 

噂では、今回JRA側の過失があり、馬主会は損害賠償を求めるという動きがあるとかないとか…

 

ちなみに今回の禁止薬物「テオブロミン」は、摂取量にもよりますが、心拍数が上がりすぎて心臓麻痺で死亡する危険性があるため、摂取した競走馬達が心配です。

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