とある病院の薬剤師ブログ

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【BZP】ベンゾジアゼピン系薬内服中の患者における薬剤師の役割|服薬指導のポイント

BZP系薬内服中の患者における薬剤師の役割とは!? 服薬指導のポイントとは!?

今回は、ベンゾジアゼピン系薬内服中の患者における薬剤師の役割(服薬指導)」を現役病院薬剤師が解説します。

 

◆服薬指導のポイント

(1)安易なBZP系薬剤の投与を避ける

入院中は多くの患者が不眠をきたすことがあります。これは身体要因(痛みや呼吸困難)に加えて、環境の変化が大きく影響していると考えられ、そうなると主治医は安易にBZP系薬剤を処方するケースが多く見受けられます。

まずは、安易にBZP系薬剤を処方することなく、睡眠衛生指導環境調整身体要因の除去といった薬物療法を行う必要があります。

 

 

(2)内服中のBZP系薬剤の減量・中止を検討

病院薬剤師が入院患者の内服薬を確認する際、そのなかにBZP系薬剤が含まれているかチェックします。BZP系薬剤はせん妄の第一歩となるため、①薬剤名(半減期の確認)、②内服量、③内服期間、④使用頻度、⑤処方科の5点を確認する必要があります。特に⑤については、処方科が精神科の場合には、背景に何らかの精神疾患があってそのような処方内容に至った可能性が高いため、減量・中止を控えることが無難であると考えます。

 

 

◆薬剤師のコメント

臨床現場では病院薬剤師に精神科医の役割の一部を担うことが期待されており、そこには大きな活躍のフィールドが広がっているように思えます。

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